ご挨拶

第30回日本臨床内分泌病理学会学術総会 会長
(市立札幌病院 糖尿病・内分泌内科 部長)
             和田典男
このたび、第30回日本臨床内分泌病理学会学術総会を、2026年10月16日(金)・17日(土)の2日間にわたり、北海道・札幌市にて開催させていただく運びとなりました。歴史ある本学会の節目となる第30回大会を主催させていただくことは、誠に光栄であり、方波見理事長をはじめ、理事・会員の皆様に心より感謝申し上げます。
本学会は、内分泌疾患に関心を寄せる病理医と臨床医が一堂に会し、診断・治療・病態解明について活発に議論できる貴重な場として発展してまいりました。今回の学術総会は、日本内分泌学会が創立100周年を迎える記念すべき年に開催され、さらに北海道での開催は2007年以来、実に19年ぶりとなります。
このような節目の学術総会にふさわしく、テーマを「内分泌病理学の未来を拓く ― 北の大地からの挑戦 ―」としました。これまでの歩みを振り返りつつ、これからの内分泌病理学の発展に向けて、さまざまな角度からの発表や議論が交わされることを期待しております。
また今回は、北海道内で活躍する研究者を広く会員の皆様にご紹介したいとの思いから、北海道大学理学研究院 生物学部門 生殖発生生物学分野の勝義直教授に特別講演をお願いしております。ご講演では、多彩な動物の研究から探るステロイドホルモン受容体の進化について、基礎研究の視点から内分泌学に新たな視座を与える貴重な講演となることが期待されます。
学術集会では、内分泌病理学の歴史と未来への展望、患者の予後・QOLの向上を目指す臨床的視点、さらに北海道ならではの特色を活かした運営を心がけてまいります。
10月の北海道は、紅葉が美しく、秋の味覚が最も豊かな季節です。学会の合間には、道内各地の自然や食を楽しんでいただければ幸いです。
多くの皆様にご参加いただき、札幌の地でともに語り合えることを心より楽しみにしております。